もう勢いでフローリアンの後期のカタログを公開します。

前回のカタログより

昭和52年11月 マイナーチェンジ実施 ヘッドランプが角4灯になる
         2000ディーゼルエンジン追加


昭和52年11月発行の物です。表紙です。
型式はPAD30(ディーゼル車)とPA30。
角型ヘッドランプ、大型メッキグリル、全周ラバーマウント式のバンパー
タルボ式フェンダーミラーの採用などが見てとれます。
フローリアン発売から10年で3度目の大きな変更。
シンプルだったフローリアンは、ゴテゴテと派手に変化してゆきました。

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〇いま、新しい風貌に、待望のパワーユニットQDー2000を秘めて
 フローリアンSⅡディーゼル誕生

このSⅡの意味なんですが、どうやらシリーズ2との事らしいです。
カタログでは新しいディーゼルエンジンの説明が主で
ガソリン車の紹介はほぼありません。

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〇重厚なフロントビュー、印象的なリヤエンド。
 きわ立つ性能を優美な外観で包みました。いま、装いもあらたなフローリアンSⅡ。

リヤコンビネーションランプのデザインも変更。
ナンバープレートはバンパーの下になりました。

左 フローリアンSⅡディーゼル ML
右 フローリアンSⅡディーゼル MD

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この他のシリーズ。

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〇フローリアンSⅡの設計は人間がゆったりと腰をおろす
 ことから始まっています。

前席、後席ともゆったり。とくにヘッドクリアランスが大きく
後席のシートポジションを高めて前方視界を広げています。

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〇ルームスペースはあくまで広く。
 リヤドアの後にある、もうひとつの窓がフローリアンの主張です。

カタログ本文より
いまや希少価値にさえなった三角窓をふくめて、両サイドに4枚ずつの「窓」。
前後の2枚を加えて、ぜんぶで10枚の窓ガラス。

デビュー時から頑なまでに、ボデーデザインの変更を実施しませんでした。

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〇ヨーロッパ家具を想わせるインテリア。
 くつろぎの時をお約束するアダルト感覚の落着いた室内です。

前後の座席の様子。

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〇ディーゼル車の常識を超えた静かさ。
 ドライビリティの確かさ。フローリアンSⅡは運転しやすい車です。

これもデビュー以来おなじデザインの計器盤まわり、ダッシュボード。
新形状のステアリングホイールを採用。

・OD付前進5段ミッションはMLとMD。
・MLにはAM/FMマルチラジオとカセットステレオが標準装備。・・
・フェシア一体型のクーラーは全車にオプション。

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〇新しい「ディーゼル乗用車時代」を予言する
 画期的パワーユニットQDー2000ディーゼル。
 日本で初めてタイミングベルトを採用。

・QUIET
・QUICK RESPONSE
・QUALITY

C190型エンジンはいすゞの小型トラック エルフの物です。
水冷4サイクル直列4気筒 ディーゼルエンジン
カムシャフトと燃料噴射ポンプの駆動にタイミングベルトを採用しました。

最高出力 62馬力
最大トルク 12,5kg-m

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裏表紙は仕様書とボディーカラー見本。

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昭和52年12月発行のカタログの表紙。
中身は同じです。


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