今年も旧車のカタログで、懐かしい昭和の時代に御案内します。
宜しくお付き合い下さい。


今回からスバル最初の量産小型乗用車である
スバル1000のカタログを公開します。
昭和41年5月に発売開始。

このカタログは昭和41年12月発行のものです。
表紙です。

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総合性能のスバル1000

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<総合性能>を構成する12のポイント

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抜群の性能

・モノコック構造の軽量車体
・高出力エンジン
・フルシンクロ4段ミッション
馬力当たり重量は12,2kg/PS

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高速時代のFF方式

スバル1000の駆動方式はFFを採用していました。

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計量・コンパクト・高出力

昨年はスバルの水平対向エンジン生産50周年でした。
スバル1000から始まったのですね。

EA52型 水平対向水冷4気筒4サイクル 977cc OHV
最高出力 55馬力
最大トルク 7,8kg-m
最高速度 130km/h
0→400m 19,9秒

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独特なデュアルラジエター方式

1始動時にサブラジエターが始動
2一定以上の水温に達するとメインラジエターが作動
3更に温度が上昇すると小型電動ファンがサブラジエターを強制冷却

・冷却ファンが無いので馬力損失、ファンの騒音がない
・オーバーヒートの心配なし
・サブラジエターを暖房に用いる
(当時のスタンダード車でヒーター装備はスバル1000のみ)

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スバル1000 透視図

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シリーズ構成は3種

左から
・スタンダード
・デラックス
・スーパーデラックス

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広く明るいルームデザイン

室内の様子

乗員定員は5名
FFなので床がフラットです。
長いホイールベースで室内長はクラス最大。

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疲れを知らない乗心地

スーパーデラックスのみが前席と後席がフルリクライニング可能。
他のグレードはベンチ式でした。
背もたれの角度を調整出来る機能もスーパーデラックスのみです。

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広く清潔なトランクルーム

トランクは荷物専用
(スペアタイヤやジャッキはボンネット内に収められていました)

このカタログは後部の写真が少ないのですが
ここでリヤランプが確認できます。

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すぐれた経済性

スバル1000はレギュラーガソリンで高性能を発揮します。

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高速時代にふさわしい安全設計

時計、ラジオの装備はスーパーデラックス。
ラジオの装備はデラックス。
2スピードワイパーはスタンダードを除くグレードに。
前席シートベルトはオプションでした。

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便利なメインテナンスフリーシステム

・ブレーキは前後ともに自動調整
・冷却水は長期間交換不要
・足回り各部は36,000kmまで給油脂不要
・1年間または20,000kmの保証付き

盗難防止ステアリングロックとキー付きグローブボックスは
スーパーデラックスのみに装備されていました。

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仕様書とボデーカラー見本です。

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